VRChat.inc と「Policy Partnership」に係るMoUを締結
VRChat.inc と「Policy Partnership」に係るMoUを締結
NPO法人バーチャルライツ(以下、当社)とVRChat.incは、2025年9月、安全で包括的かつクリエイティブなデジタル空間の促進に向け、「Policy Partnership」に係るMemorandum of Understanding(以下、MoU)を締結しました。
本MoUは、両者が、安全で包括的かつクリエイティブなデジタル空間の促進という共通の目標のもとに協力するための枠組みを構築するために締結されました。今後の具体的な取り組みに向けた基盤を整備し、両者の強みを活かした協働を進めていきます。
概要
ソーシャルVRは、世界中の人々が交流し、学び、創造する新たな社会的空間として急速に発展しています。一方で、利用者の安全や信頼性、文化的多様性の尊重といった課題が政策当局で議論されつつあり、政策渉外の重要性が増しつつあります。
当社は、2021年から約5年間にわたってVR文化を政策領域から擁護する活動を推進してきました。今回のMoUは、VRChat.incの技術力・リーディングカンパニーとしての立場と、当社の政策ネットワークを融合し、持続可能なソーシャルVR環境の構築に向けた具体的な協働を推進していくことを目的としています。
今回のMoU締結は、当社が長年取り組んできた活動における大きな一歩です。VRChat.incとの協働を通じて、国際社会における政策対話を推進し、誰もが安心して参加できるソーシャルVRの未来を築いていきたいと考えています。
当社は日本国内における政策当局への提言はもちろんのこと、2024年には、国連専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)から「オブザーバー」のステータスを付与されており、2025年には国際連合経済社会理事会(ECOSOC)から「特殊協議資格」のステータスを付与されています。これらのステータスは、各機関内におけるロビイングや意見提出、会議での意見表明の機会を得ることができ、条約等のハードローだけでなく、ガイドラインや勧告といったソフトローに対してもロビイングを効果的に行うことが可能となるものです。
しかし、現時点で当社は国際機関での公式ステータスを十分に活用することができていない、というのが正直なところです。リーディングカンパニーであるVRChat.incとの「Policy Partnership」によって、事業者の意見も踏まえたより包括的で実効性のある政策推進が実現されるものと考えています。
両者は以下の分野を中心に協働を推進していく予定です。
「International Policy Engagement」
「Engagement with Domestic Policy Authorities」
「Civic Society and Safety Trends」
「Promotion of Inclusive Digital Spaces」
今後も、NPO法人バーチャルライツとして、専門的な知見を社会に還元していく所存です。