「戸定梨香」起用動画削除問題、板倉代表独占インタビュー
VR・VTuberと教育の観点から質問

インタビューを受ける板倉代表

この記事の背景

📢 VTuber、戸定梨香氏と警察署のコラボ動画がフェミニストからの抗議で削除

📢 戸定梨香氏の所属する株式会社Art Stone Entertainmentの板倉節子代表にインタビュー

📢 VR・VTuberと教育について板倉節子代表が回答

バーチャルライツでは10月8日にVR・Vtuberと教育について、株式会社Art Stone Entertainmentの板倉節子代表にインタビューを行いました。

以下は音声を文字に起こしたものです。

國武理事長『まず、教育ですとか、普及啓発といった点でVRやVtuberの可能性についてどう考えていらっしゃいますか?』

板倉節子代表『VRって本当に無限で、いろんな世界を表現することができますので、実体験に近い現実感を再現することができる、ていうのが教育だったりとか、身近に、例えばいろんな危険な事だったりとか、教育の面とかでも、実際に行うことはできないんですけど、でもVRの世界だったらそれが実際に起こったような事を体感できて、視覚でもそうですし、聴くこともそうですし、そこで再現することができるというのはすごく未来に向かってみんなが分かりやすく教育になるという面で素晴らしい所だなというのは思っています。』

國武理事長『戸定梨香さんが松戸市の交通安全啓発の動画に出演された件で、フェミニスト議員連盟からの抗議がされるなど、一部で外見について否定的な意見が出ているのですけども、これについてはどういった受け止めをされていますでしょうか?』

板倉節子代表『批判が出るというもの自体は、いろいろな価値観だったりとか、人によって線引きってありますので、子供の時に好きだったものとか生まれてきた環境とか、そういうのにも大きく左右されることだと思いますので、批判が出るという事に対してはそういう意見なんだな、という事で受け止めますけども。今回、私たちもそれに対して反対する意見を出した時に、同じようにおかしいんじゃないかという意見もとても多く頂いたので、抗議があったそういう風に見えるというものに対してもきちんと受け止めましたし、私たちと同じように反対する意見もお声も多かったということも受け止めることができたので、両方分かったのはとてもいい事だったなと思います。』

國武理事長『教育や啓発活動において、VRの自由な自己表現というのはどういった点でVRの教育にプラスになってくるとお考えですか?』

板倉節子代表『どういう趣旨だったりとかどういう教育の場に使用するのかとか、見せるターゲットや伝えるターゲットによっても変わってくるのかなとは思うのですけれども、一番言えるのは100%誰からも批判がない作品というのは世の中に1つもないじゃないですか。なので、自分たちが伝えたいもので教育だったりとかそういうものを表現するっていうのはこれからも皆さんやって頂けたら良いなと思います。』

國武理事長『VRでの自己表現の形が制限されてしまうと、VRでの教育やVtuberの啓発効果はどのような影響を受けてしまうとお考えでしょうか?』

板倉節子代表『新しいチャレンジに向かうクリエイターが少なくなっていってしまうのではないのかな、というのは今回の件で思いましたね。教育だったり啓発を伝えたいというのがそもそもの趣旨なので、そこの趣旨をどうやって表現していくかということにもっと目を向けていけば、よりよい作品だったりとか、多くの人に受け入れられる作品というのは生まれていくと思いますので、何か抗議があって無くして終わりということではなくて、じゃあその先どうしたら良いのかというのを話し合って新しい作品を生み出していくというのが未来に繋がっていくことなのかなというのは思います。時代とともに変わっていく制限、意識というのは変えていく必要があるのかなと思います。』

國武理事長『最後に、今後のVRやVtuberを使った教育啓発活動に思う事ですとか、今後の展望についてお聞かせ頂ければと思います。』

板倉節子代表『今回の件で何よりも大切だと思ったのは、話し合いの場が何もなかったので、そこが一番必要だったのかというのは思っておりまして。話し合いによって未来が生まれる、線引きだったりとか何が良くて何がダメなのかというのが曖昧になってると、これから先に進んでいくクリエイターの方たちだったりとか、先ほども申しましたけど、いろいろな意見があるのは当然で、人によって線引きだったりとか価値観も人それぞれなので、主観的なことで言い出すとキリがなくなってしまうものですから、そこをどうやって上手く進めていくのが今後重要になるのかなと思います。批判して終わりでは先がないですので、未来に向けて責任を持った発言だったりとか、責任を持った行動によってクリエイターが今後表現できる未来へつながると思います。』

國武理事長『ありがとうございました。

編集-suicai

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